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山と海が大好き人間の気ままなブログ

久しぶりに釣りに行ったんだけど

 もう何年ぶりだろう。コロナで人となかなか会えなくなり、家の中にいる時間が増え、無性に外に出かけたくなり、思いついたのが一人で楽しめる「釣り」だ。動かなくなったリールを買い替え、本やネットで仕掛けや糸の結び方を勉強し直し、竿の扱い方も軽く練習し、万全の準備で釣り場に向かった。

 相当久しぶりなので、ガツガツと釣る海釣り施設より、のんびりと糸を垂らす感覚を楽しむため、無料の釣り場を探し、平塚新港の近くの岸壁にした。

 真夏の炎天下、突き刺さるほどの陽射しであったが、海面からのそよ風が心地よく、ただ座って海を眺めるだけでも豊かな気分になれる。とはいえ、せっかく釣りに来たのだ。さっそく糸と金具、仕掛けを結び付け、かごにエサを詰め込んで海に糸を垂らす。サビキ釣りという方法だ。

 簡単に書いたが、糸を結び付けたり、絡まったリールの糸をほどいたりして、実はここまでで相当時間がかかっている。竿の長さは4.5メートル。10年ほど前はこの長さを操っていたのだが、思っていた以上に長く、思ったところに投げ入れられない。さらにエサを入れ替えるため、引き上げるたびに糸が絡まり、釣りをする時間より、糸をほどく時間に大半を費やす状態となった。

 結局、当然ながら釣果はゼロ!海面から「顔を洗って出直しておいで」とそよ風がささやく。そうだ。今回は予行演習。次回はもう少しマシになってみせる。

こんにゃくパークでバイキング(群馬県甘楽町)

世界遺産富岡製糸場から車で10分程度。こんにゃくパークに行ってきました。広々とした敷地内には、屋外に足湯も設けられていますが、コロナのためお湯は抜かれていました。屋内に入ると無料バイキング券を渡され、まずは2階で工場見学をどうぞと案内されます。もちろん見学も無料です。廊下からガラス張りの工場を見下ろす形で、コンニャクやこんにゃくゼリーがオートメーションで生産からパック詰めにされるまでの様子を見ることができます。非常に衛生的で、中にいる人は機械が正常に作動しているか見守っているだけ。商品を全く触れないまま次々に商品化されていました。

途中、群馬県のコンニャク芋の収穫量は全国の92%を占めているとの驚きの展示パネルがありました。自宅や食堂で食べているコンニャクはどれもほぼ群馬県産だったのです。

さて、見学の後は目当てのバイキング。この日は平日だったので行列はなく、入り口でもらった無料バイキング券のチェックもありませんでした。トレイを持ってさまざまなこんにゃくを乗せていきます。時間はおおむね20分でお願いしますと書かれています。いざ実食。こんにゃくの味噌田楽や甘辛煮は普通においしい。ユニークなのはこんにゃくで作ったラーメン風味の麺。スープがうまく、まさにラーメンの味。他に冷やし中華味のコンニャク、うどん味のコンニャクなどがあり、焼きそばコンニャクは肉と思われたものが、油揚げのような正体不明のものでした。まさかこれもコンニャク?

デザートもゼリー、杏仁豆腐風、プリン風といろいろあり、これで無料とは申し訳ないですが、さすがにコンニャクばかりとなるとやはり20分くらいが限度かなと思います。場内はお土産用のこんにゃくが大量に売られていますが、おなかいっぱいで、コンニャクはもう しばらく見たくない、というのが正直な気持ちでした。これでは店にとって逆効果では?と思っていたところ、500円で商品のこんにゃくをビニール袋に詰め放題、というコーナーがあり、挑戦していると1個でも多く入れてやろうという悲しい性に支配され、結局、他のものもあれこれ買いたくなり、ラーメンコンニャクなど3000円くらい買い込んでしましました。店の思う通りか。

ちなみに、こちらのこんにゃくパークで富岡製糸場の入場チケットを売っており、ここで買うと、土日などバイキングが混んでいても並ばずに入れるチケットやお土産用のコンニャクをもらうことができます。富岡製糸場とセットで行きたいと思っている方はこんにゃくパークを先に行った方がお得です。

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滋賀県坂本 延暦寺の門前町・石積みの町・日吉大社

比叡山に上るケーブルカーの起点である坂本の町はかつて延暦寺門前町として栄えました。町には、穴太衆(あのうしゅう)と呼ばれる石積み職人による石垣が今もいくつも見られ、通りには比叡山から隠居した僧侶が住む里坊が並んでいます。

 

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滋賀院門跡 延暦寺の本坊・総里坊

天海(慈眼大師)という人物がいます。家康、秀忠、家光にブレーンとして仕え、信長の焼き討ち後の比叡山の再興に尽くしたとされ、慈眼堂(じげんどう)という廟に祀られています。この天海は謎の人物で、実は生き延びていた明智光秀だったという伝説もあります。光秀は坂本城を築き、この地を治めていました。一方で信長の焼き討ちに中心的に加わっていたという説もあります。

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慈眼堂



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十三体石仏群 慈眼堂の隣りにある

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石積みの通りを歩いていくと日吉大社に着きます。

全国約3800社の日吉・日枝・山王神社の総本社です。通称、山王権現主祭神は東本宮がオオヤマクイ、西本宮がオオナムチ(大国主)。古事記に「オオヤマクイノカミが日枝の山に座し」とあり、約2100年前の崇神天皇7年に今の場所に移されたと記されているそうです。まさに神話の世界ですが、この日枝の山というのが比叡山で、だから日枝神社なのだと合点がいきました。

平安京遷都の際は鬼門の厄除けの社として、延暦寺が開かれてからは天台宗護法神としても祀られてきました。またオオヤマクイノカミは酒造りの神様でもあり、京都の松尾大社主祭神でもあることから松尾様とも呼ばれます。

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猿岩

魔が去るに通じる神猿(まさる)を神の使いとし、参道の猿岩(さるいわ)は来る者に神縁を結び、去る者を見守るとされています。境内では本物の猿も飼われています。

 

参拝を終えて一休み。坂本駅の近くに「本家鶴喜そば」があります。ここは創業300年を誇り、代々、山上の延暦寺に仕出しのそばを作りに行っていたということです。楽しみにしていたのですが、訪れた日は、月に一回程度しかない休業日でした。残念。

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雪の比叡山

2月に比叡山延暦寺に行ってきました。比叡山には京都側と滋賀県側の両方から入ることができるのですが、この時期、京都側からはケーブル・ロープウエイ、バス、いずれも冬季運休期間で、公共交通機関利用なら滋賀県の坂本側からしか入れないのです。

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ド派手な車両の京阪電車坂本比叡山口駅から徒歩15分でケーブル乗り場に。

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坂本ケーブルは2025m。日本一の長さ。山頂からは琵琶湖が見渡せる。

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ケーブルカーの山頂駅は黄色のレトロな建物。

 比叡山には東塔(とうどう)地区、西塔(さいとう)地区、横川(よかわ)地区の3つの区域があるのですが、地区間を結ぶシャトルバスも運休で、この時期、車で行かなければ実質、東塔地区しか行けません。しかし拝観料は通常期間と変わらず、3地区共通の1000円のチケットしか売っていませんでした。

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国宝の根本中堂は2016年4月から10年に及ぶ大改修中でしたが中には入れます。本尊の薬師如来像、それに最澄が火を灯して以来、1200年もの間、消えることなく灯され続けているという3基の「不滅の法灯」を拝むことができました(写真撮影は禁止)。灯が消えないよう僧侶たちが油を足し続けているということで、「油断」という言葉はここから来たということです。油の番をしているのでしょうか、お坊さんが本尊の前に座ってずっとスマホをいじっていました。

 

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改修中の屋根の様子を見ることができます。

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法華総持院東塔と大講堂

伝教大師最澄は788年(延暦7年)に比叡山延暦寺を開き、822年に亡くなって、今年(2021)は没後1200年に当たるそうです。高僧が亡くなることを遷化(せんげ)と言い、「遷化1200年」の文字が各所で見られました。京阪電車のあのド派手な車両にも派手に書かれていました。PRしていたのですね。ちなみに比叡山延暦寺という寺があるのではなく、山全体が延暦寺と称されているというのも今回初めて知りました。

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文珠楼。知恵の仏様である文殊菩薩を日本に伝えた円仁(第三代天台座主)が建立。

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鐘は1回50円で撞くことができる。雪の比叡山に鐘の音を響かせてきました。

 

ブログをはじめました!

旅行や登山、ふと目にしたもの、心に浮かんだもの。日常の風景を気ままに綴っていきたいと思います。

まずは、最近、京都・奈良に旅行に行ったので神社仏閣情報を中心にお伝えしていきたいと思います。